舞台技術~ 透けるディスプレイ | 透過型LEDディスプレイとは?
- 2023.07.13
- 音楽室

こんにちは!
最近とある音楽ライブに行ってきたのですが、後ろに人が演奏しているのが見えつつ、映像が流れる演出を見ました。
技術の進歩に感動したとともに、どんな仕組みなのかを知りたくて、今回は調べてみました。
透過型LEDディスプレイと呼ばれたりします。
どんな使われ方だったか?
大きく3つの使い方がありました。
シーン1:暗転後に映像投影
バンドマンの前方にスクリーンがあり、徐々に閉じていきます。
透過度が高いのでバンドマンが完全に見えなくなることはありません。
完全に閉じたところでステージ暗転され、映像が投影されます。

シーン2:開きつつ両サイドに映像投影
最初はバンドマン前方のスクリーンは閉じた状態です。
そこから徐々に開くのですが、開きつつ両サイドのスクリーンには、バンドマンの映像が投影されます。
最終的には両サイドにスクリーンが設置された状態で、バンドマンの映像が投影され続けます。

シーン3:背面からミラーボール
バンドマン背面にも映像が投影されていました。
映像が消えると、その背面からミラーボールがキラキラと光ります。
透過度が高いスクリーンなので、ミラーボールの光もきれいに透過されます。

このように、透過スクリーンはステージの演出幅をより広げてくれるツールであることが分かります。
どんなものなのか?
例えば以下のような動画をイメージすると良いかと思います。Nexnova製のLEDディスプレイです。
↓サイト内にもサンプル映像あります。
商品のショーウィンドウに使用されたり、建物全体に張り巡らせたりと、活用シーンは多岐にわたるようですね。
どんな仕組みなのか?
調べたところ「透過型LEDディスプレイ」の仕組みは、格子状に並べられたLEDの色合いを制御することで、映像を投影しているようです。
格子状に並べることで、透過性を高めています。
またLEDの明るさを通常よりも強めることで、映像投影時は透過性が無くなり、映像のみが見えるようになるそうです。

株式会社エフェクトメイジ様より、実際の取り付けイメージが紹介されています。
シースルーディスプレイ
似たような製品に「シースルーディスプレイ」というものがあります。
仕組みは「透過型LEDディスプレイ」とは全く異なります。
シースルーディスプレイは一般的な液晶ディスプレイの応用と考えるのがよさそうです。
一般的な液晶ディスプレイは、液晶パネル(RBG)の裏にバックライトが付いていて映像を投影します。
シースルーディスプレイでは、このバックライトを取り除くことで、従来バックライトで隠れていた(遮られていた)背後も透過されるようになります。
ただライトがないと映像を投影することができないため、バックライトの代わりに横からLEDライトを当てることで、透過させながら映像を投影することができます。

↓詳細な仕組みはシャープさんの公式ブログに記載あります。
シースルーディスプレイは液晶ディスプレイの延長線と考えると、大きなライブステージなどで活用するのは難しいことが分かります。
自作できるのか…?
世の中には猛者がいるもので、自作でディスプレイを作られている方がいらっしゃいます。
残念ながら透過型LEDディスプレイは見つけきれませんでした。
シースルーディスプレイの自作
ジャンクモニターから自作されている方です。
ホログラム
上記では説明していませんが、ホログラムもある意味透過型ディスプレイかな?と思い一応。
まとめ
素人が手を出せる代物ではありませんが、ステージ演出を考える上では、非常に面白いツールだと感じました。
最先端ステージ演出をこれからも探求していきたいですね!
ではまた!
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