音楽を学ぼう | ハーモニー #1
- 2023.07.11
- 音楽室
みなさん、こんにちは!
ハーモニーは音楽の基本的な要素であり、曲の感情や響きを形成する重要な役割を果たしています。
ハーモニーの定義と役割について解説し、和音の基本構成要素と音名の解説を行います。
また、Pythonの音楽処理ライブラリであるmusic21を活用して、ハーモニーの概念を実際のコード例とともに探求していきましょう。
ハーモニーの定義と役割
ハーモニーは、複数の音が同時に鳴ることで形成される音の組み合わせです。
ルート、サード(3rd)、フィフス(5th)
和音を構成する基本的な要素はルート音(基音)、サード音(第3音)、フィフス音(第5音)です。
ルート音は和音の基礎となる音であり、サード音とフィフス音はルート音を基準にして決定されます。
これらの音の組み合わせによって、「メジャーコード」や「マイナーコード」などの和音が形成されます。
またハーモニーは曲の感情や雰囲気を大きく左右する重要な役割を果たしています。
メジャーコードとマイナーコード
メジャーコードは明るく幸福な感情を表現するのに対し、マイナーコードはより哀愁や悲しみを伝える役割を担います。
また、コード進行の選択や転調によっても、曲の感情や展開が大きく変わることがあります。
和音の基本構成要素の紹介
和音を構成する基本的な要素は、ルート音、サード音、フィフス音です。
ルート音
ルート音は和音の基礎となる音であり、和音の種類や転調の基準となります。
サード音
サード音はルート音から数えて3度目の音であり、和音の性質や響きに大きな影響を与えます。
メジャーコードではメジャーサード、マイナーコードではマイナーサードが使用されます。
フィフス音
フィフス音はルート音から数えて5度目の音であり、和音の響きや安定感を形成します。
和音の音名と記号の解説
和音の音名は、ルート音に基づいて決定されます。
たとえば、CメジャーコードはCをルート音とするメジャーコードを意味し、CマイナーコードはCをルート音とするマイナーコードを意味します。
和音の音名を表記するためには、音名の後にコードの種類を示す記号を追加します。
メジャーコードは通常記号なし、マイナーコードは「m」の小文字を、ディミニッシュドコードは「dim」を、オーギュメントドコードは「aug」を、といった具体的な記号が使用されます。
Diminished(ディミニッシュ)とは… 減少する
「ディミニッシュ(Diminished)」という用語は、音楽理論において特定の和音の特徴を表現するために使用されます。
ディミニッシュドコードは、マイナーコードに比べて第5音が半音下がっている和音です。
「ディミニッシュ(Diminished)」という言葉は、ラテン語の「diminuere(減少する)」に由来しています。
例えば、Cマイナーコード(C-Eb-G)と比較すると、Cディミニッシュドコード(C-E♭-G♭)では第5音のGが半音下がっています。
特徴(独特の緊張感、不安定さ)
ディミニッシュドコードは、独特の緊張感や不安定さを持つ和音として使用されることがあります。
この和音は調性から逸脱し、転調や曲の進行において特殊な効果を生み出すために使われることがあります。
例)世界に一つだけの花_ E-Fdim-F#m
サビ8小節にdimが使われています。
from music21 import *
# コード進行を定義
chord_progression = [
"A","D","E","Fdim",
"F#m","D","B/D#","E"
]
# 和音の長さを定義(2拍ずつ)
chord_durations = ['half']*8
# 和音をストリームに追加
chord_stream = stream.Stream()
for chord, duration in zip(chord_progression, chord_durations):
c = harmony.ChordSymbol(chord)
c.duration.type = duration
chord_stream.append(c)
# 楽譜の表示
chord_stream.show()
chord_stream.show('midi')
dimを用いることで、以下のような効果を得ることができます。
1)ルート音の移動:E-Fdim-F#mのコード進行では、ルート音が上昇しているため、聴覚的に安定感のある動きです。
2)コードの関連性:Fdimコード(F-Ab-B)と Eメジャーコード(E-Ab-B)はルート音以外は共通しているため、音楽的なつながりや流れが生まれます。
3)ディミニッシュドコードの緊張感:Fdimコードは、緊張感や不安定さを持つ特殊な和音です。この緊張感が、F#mコードへの移行に対する期待感を高めます。
例えば、Fdimではなく C#とした場合、こちらも曲の流れとしては成立しますが、FdimとC#でどのように聞こえが変わるのでしょうか?ぜひ聞いてみてください。
# コード進行を定義
chord_progression = [
"A","D","E","C#",
"F#m","D","B/D#","E"
]
Augmented(オーギュメント)とは… 拡大する
「オーギュメント(Augmented)」という用語は、音楽理論において特定の和音の特徴を表現するために使用されます。
オーギュメントドコードは、メジャーコードに比べて第5音が半音上がっている和音です。
「オーギュメント(Augmented)」という言葉は、ラテン語の「augmentare(拡大する)」に由来しています。
この用語は、和音の第5音が通常のメジャーコードよりも高く(拡大して)響くことを意味しています。
例えば、Cメジャーコード(C-E-G)と比較すると、Cオーギュメントドコード(C-E-G♯)の第5音であるG♯が半音上がっています。
特徴(独特な響き、緊張感)
オーギュメントドコードは、より独特な響きや緊張感を持つ和音として使用されることがあります。
この和音は一般的に調性から逸脱したり、曲の進行や転調の効果を強調するために使用されます。
響きを確認しよう
music21で以下のコードを実行することで、音の響きを確認することができます。
music21の使い方はこちらから → リンク
from music21 import chord, stream
# Cメジャーコードを生成
c_major = chord.Chord("C4 E4 G4")
c_major.duration.type = "whole"
# Cマイナーコードを生成
c_minor = chord.Chord("C4 E-4 G4")
c_minor.duration.type = "whole"
# ディミニッシュドコードを生成
diminished = chord.Chord("C4 E-4 G-4")
diminished.duration.type = "whole"
# オーギュメントドコードを生成
augmented = chord.Chord("C4 E4 G#4")
augmented.duration.type = "whole"
# 和音をストリームに追加
chord_stream = stream.Stream()
chord_stream.append(c_major)
chord_stream.append(c_minor)
chord_stream.append(diminished)
chord_stream.append(augmented)
# ストリームの表示
chord_stream.show()
chord_stream.show('midi')
まとめ
ハーモニーの概要についての理解を深めるために、和音の基本構成要素と音名の解説を詳しく学びました。
次では、さらに具体的な和音の種類やその特徴について探求していきます。
お楽しみに!
-
前の記事
遊び心満載 | おすすめ&面白いJAZZ動画をピックアップ! 2023.04.22
-
次の記事
舞台技術~ 透けるディスプレイ | 透過型LEDディスプレイとは? 2023.07.13