生活 | 給料から天引きされているお金について知ろう! | 社会保険料 編
- 2023.04.22
- 生活知恵集
あまり給与明細を見ない(というか、見てもよくわからない…)私ですが、今回は、毎月給与天引きされている「お金」の役割を学びます。
給与明細で引かれているもの
通常、給料から天引きされるものは以下のようなものがあります。
社会保険料
健康保険や厚生年金保険などの社会保険料が天引きされます。
これは、労働者が病気やけがをした場合や、年金を受け取るための保険料として支払われます。
所得税
給与所得者は、収入に応じた所得税が課されます。これは、年末調整などによって計算され、給料から天引きされることがあります。
住民税
住民税は、住んでいる自治体に支払われる税金です。給料から天引きされる場合があります。
その他の控除
会社によっては、社員貯金や団体生命保険、組合費などの天引きを行うことがあります。
社会保険料について
社会保険料は、健康保険や厚生年金保険、介護保険などの社会保険に加入している場合に支払われる保険料のことです。
労働者が社会保険に加入することで、病気やけがをした場合や、年金を受け取るための保険料として支払われます。具体的には、以下のような保険料があります。
その1)健康保険料
健康保険に加入している場合に支払われる保険料です。病気やけがをした場合の医療費をカバーするために使用されます。
国の定めによって、健康保険には全員が加入しなければなりません。(※国民皆保険制度(こくみんかいほけんせいど) 参考 )
健康保険には大きく2つに分かれます。
1)被用者健康保険
企業に勤めている人が加入する健康保険です。企業が保険料を徴収し、保険金の支払いも行います。被用者健康保険には、労働者と雇用者の双方が保険料を負担することになります。
被用者健康保険は、それぞれ加入できる条件があるので、条件に当てはまらない場合は「市町村国民健康保険」に加入することになります。
例)協会けんぽ(中小企業など)、各企業の健康保険組合、共済組合(公務員など)
2)市町村国民健康保険
自営業者や無職の人、または自己申告で国民健康保険に加入することができる人向けの健康保険です。自治体が保険料を徴収し、自治体が保険金を支払うことになります。(フリーランスなどもこっちですね。)
国民健康保険の被保険者となったとき、脱退するときなどは、14日以内に、お住まいの市町村の国民健康保険の窓口(国民健康保険組合の場合は国民健康保険組合の窓口等)まで関係書類を提出する必要があります。
実際いくらぐらい徴収されるのか?
上記1)と2)の大きな違いとして……
1)の被用者健康保険は、保険料を勤務先と被保険者で折半するのに対し、2)の市町村国民健康保険は全額自己負担となります。
また被用者健康保険は、各健康保険組合が徴収額を計算しています。
市町村国民健康保険は、各都道府県が情報を公開しているため確認することができます。
例)広島市 令和4年度国民健康保険料の目安
令和4年度の国民健康保険料は、令和3年1月から同年12月の総所得金額で算定します。
なので、前年までは正社員で、翌年から雇用形態が変わった方などは要注意ですね。
その2)年金保険料
年金保険料は、自分で払う部分と会社や事業所が負担する部分があります。
厚生年金
厚生年金保険は、日本の社会保障制度の一つで、公的年金のうちの一つです。
厚生年金保険は、基本的には企業や事業所に勤める労働者に対して加入が義務づけられており、自営業者や農業者なども加入することができます。
厚生年金保険の加入者は、年金保険料を支払い、将来的に年金を受け取ることができます。
「厚生年金」と「国民年金」の違い
厚生年金と国民年金の違いは、加入資格や保険料の負担、給付内容などにあります。
加入資格について
厚生年金は、企業に雇用されている従業員やその家族、自営業者、農林漁業者などが加入することができます。
一方、国民年金は、20歳以上の日本国民であれば、加入が義務付けられています。
保険料の負担について
厚生年金は、従業員と雇用者が半分ずつ負担します。
一方、国民年金は、個人で全額負担することになります。
令和5年度4月時点だと、月額16,520円です。
例)
Bさんは 国民年金のみ
Aさんは 国民年金+厚生年金保険(※ただし厚生年金保険料は、Aさんが勤めている会社と折半)
給付内容について
厚生年金は、老齢、障害、遺族に対する年金給付や医療給付があります。
一方、国民年金は、老齢、障害、遺族に対する年金給付がありますが、医療給付はありません。
その3)介護保険料
介護保険料とは、介護保険制度の運営費用を賄うために、国民や法人から徴収される保険料のことです。
介護保険制度は、高齢者や身体障害者などの介護が必要な人々が、必要な介護サービスを受けることができるようにするために設けられた制度です。
基本的には介護保険料は、40歳以上の方にかかる保険料で、国民健康保険に加入されている40歳から64歳までの方は、国民健康保険料の中に介護納付金分が含まれています。
まとめ
ということで、今回は「社会保険」の概要について学びました。
やはり知ること、学ぶことは大切ですね。
ではまた!
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