Let’s DIY!古民家改造計画~障子とガラス障子と太鼓張りの効果に関する調査

  • 2022.02.15
  • DIY
Let’s DIY!古民家改造計画~障子とガラス障子と太鼓張りの効果に関する調査

みなさん、こんにちは!

「障子の張替え」を行う際、「障子の貼り方」や「障子の素材 紙 or ガラス」によって、温度の伝わり方がどれだけ違うのかが気になっていました。。。

そこで今回は文献調査を行ってみました。

↓前回までの記事は以下をご参照ください。

きっかけ

ネットで調べると「ガラス障子よりも障子の方が暖かい!」との記事があったと思えば、「障子は通気性が良いからすぐに寒くなるんです」とあったり、まるで矛盾だらけ。

何が正しい情報なのかを調べるため、Google Scholarを利用して文献を調べてみることにしました。

(とは言え建築工学を専攻していたわけではないので、結局流し読み程度です・・・)

なんとなくわかったこと

文献のリンクは本記事の最後に記載しておきます。

文献読んどいて「なんとなく」というのも失礼な話ですが、やはり科学的な根拠があると安心します。。。(研究者の方々に感謝です)

1・障子戸について、障子紙を「太鼓張り」し、障子紙と障子紙の間に「空気層」を形成すると高い断熱性を得られる。(文献1より)

 → これはよくネットで目にする文言ですね。

2・単層ガラスサッシは熱貫流率が高い。

 → 熱還流率は低い程断熱性が高いらしいです。そりゃあ、うちは冷え冷えなわけだ・・・

3・天井、床、壁の断熱も年間暖冷房負荷低減には必要である。(文献1より)

 → ここは今後の課題ですね。ただ、単層ガラスだらけの我が家は、今回の本取り組みだけでも十分効果が得られると期待してます!

4・断熱性能は太鼓障子>普通障子で、太鼓障子の方がやはり断熱性能が高い。(文献1より)

5・建具の供給熱量については、単板ガラスの方が太鼓障子+複合ガラスよりも20%程度高くなる。(文献1より)

 → 要は「お日様の光によって部屋が暖まりやすいか」でしょうが、そりゃ単層ガラスは透明なので光を通しますよね。障子は光を通しにくいし、単層ガラスよりは温まりにくいのは分かります。

6・単層ガラスを複層ガラスに変えるだけでも、熱損失量は40%削減できるし、複層ガラス+太鼓障子だと約50%削減できる。(文献1より)

 → これはでかいですよね。うちは単層ガラスですが、単層ガラス+太鼓障子でも効果に期待です!

7・天井が「竿縁天井(さおぶちてんじょう)」の場合、部屋の気密性が低くなる。(文献2より)

 → 気密性が低いと外気が入ってきて、十分な断熱効果を得られないようです。

8・建具の隙間風防止策として、「鍵型」や「凹凸型」で風の侵入を防ぐとよい。(文献2より)

 → 隙間風で建具の表面温度が下がり、室温低下につながるとのこと。

 → ここは隙間テープで補強ですね。

つらつらと書きましたが…

すみません、つらつらと書きましたが、

「単層ガラス+太鼓障子」が一番熱を通しにく様ですね。

( ^ω^)・・・

私は、この間単層ガラスを外して障子を張り替えたばかりですが・・・笑

( ^ω^)・・・

行き当たりばったりですが、みなさんへのご参考になれば幸いです。

ではまた!

参考にした文献

1) 太鼓障子と木製複層ガラスサッシによる伝統民家の開口部断熱改修仕様の性能評価

2) 京町家における建具及び天井部での部分断熱改修による夏期・冬期の省エネ効果の検証