Python | FastAPIでAPI作成　～その８：データベース（SQLite3）と連携

2022.07.19
FAST API

今回は前回の続きとして、データベースとの連携を行います。

前回の記事は以下から↓

魅せるIT編集部

2022.07.18

Python | FastAPIでAPI作成　～その７：PUTでデータ更新

https://miseruit.com/2022/07/18/post-2960

前回の続きです。今まではデータを扱う上での基本となる「検索（GET）」「登録（POST）」「削除（DELETE）」を学びました。今回は「更新（PUT）」です。PUTを使ってデータを更新するM003のClassを「B→E」に更新したいと思います。プログラム前回作成したプログラムを改造しています。@app.put("/Users/{u_id}")の追加今回は{u_id}で指定したIDのClassを更新します。・global df 　でグローバル変数を宣言・df.lo/c==u_id].index, "Class"] = user.Class 　→ df.locで特定のカラムのみ更新します。・df = df　→ ロ...

今回は「sqlite3」を用います。

sqlite3

データベースの環境を準備します。（※事前にsqlite3はインストールしているものとします。）

インストール方法は以下の記事に纏めています。

魅せるIT編集部

2022.07.21

SQLite3のインストール方法

https://miseruit.com/2022/07/21/post-2987

こんにちは！今回はSQLite3のインストール方法についてご紹介します。とはいえ、SQLite3は非常に軽量なRDBです。インストールとは書いていますが、実際はexeファイルを実行するだけで使えてしまう代物です。インストールまでの流れ手順は以下の通りです。①公式サイトからSQLite3をダウンロードする公式サイトのリンクは以下です。「Download」をクリックします。②利用しているOSに対応したzipフォルダをダウンロードする。私の場合はWindows11ですが、下図赤枠の「sqlite-tools-win32-x86-xxxxxxx.zip」をダウンロードしました。③ダウ...

今回は、.pyファイルのカレントディレクトリ上に「User.db」を作成します。

①コマンドプロンプトを開く

Win + R -> cmd

②カレントディレクトリに移動

cd でpyファイルが置かれているフォルダに移動

③dbの作成

以下のコマンドでdbを作成します。

sqlite3 User.db

④テーブルの作成

以下のクエリでテーブルを作成します。

create table if not exists User_list("ID" unique, "Name", "Class");

⑤レコードの追加

以下のクエリでデータをinsertします。

insert into User_list values("M001","Takashi","A");
insert into User_list values("M002","Hanako","A");
insert into User_list values("M003","Hiroshi","B");
insert into User_list values("M004","Kyoko","B");

⑥レコードの確認

select * from User_list; でレコードを確認します。

DBが作成できました。

Python Sqlite3 で接続

Pythonライブラリ「Sqlite3」を用いてSqlite3へ接続します。

pipの場合は以下↓

pip install pysqlite3

condaの場合は以下↓

conda install sqlite3

import Sqlite3するもエラー…

ちょっと躓きました。。。

pythonのプログラム上で import sqlite3　しますが、以下の様なエラーが出て実行できませんでした。

エラー： ImportError: DLL load failed while importing _sqlite3：指定されたモジュールが見つかりません。

解決方法ですが、以下の通りです。（こちらのサイトを参考）

① 公式サイトから zipファイルをダウンロード

以下の公式サイトから dllをダウンロードします。

www.sqlite.org

SQLite Download Page

https://www.sqlite.org/download.html

私の端末はWin10 x64なので、以下のzipをダウンロードします。

② zipを展開

中身はこのようになっています。

③ zipの中身を C:\anaconda3\DLLs内に保存する。

私の場合は、anaconda3フォルダはCドライブ直下に置いていますが、人によっては環境が異なるかと思いますので、適宜読み替えてください。

DLLsフォルダの中に、先ほどの「def」及び「dll」をコピーします。

以上で準備完了です。

プログラム

今回のプログラムは以下の通りです。

from fastapi import FastAPI
from pydantic import BaseModel
import sqlite3

class Item(BaseModel):
    ID: str
    Name: str
    Class: str

app = FastAPI() #インスタンスを作成

# Get /Users/ :　全件取得
# Get /Users/{ID}　：特定のIDのみ取得
# POST /Users/　：ユーザの登録
# DELETE /Users/{ID} :ユーザの削除
# PUT /Users/ :ユーザの更新

def execute_query(flag,query, taple):
    conn = sqlite3.connect(r"./User.db")
    cur = conn.cursor()
    cur.execute(query, taple)
    if flag == 'S' :
        cur_tmp = cur.fetchall()
        conn.close
        return cur_tmp
    elif flag == 'E':
        conn.commit()
        conn.close
        return execute_query("S","select * from User_list;",())


#curl http://localhost:8000/Users/
@app.get("/Users/")
async def users():
    return execute_query("S","select * from User_list;",())


#curl http://localhost:8000/Users/{ID}
@app.get("/Users/{u_id}")
async def users(u_id:str):
    return execute_query("S","select * from User_list where ID =?;",(u_id,))


#curl -X POST -H "accept: application/json" -H "Content-Type: application/json" -d "{\"ID\":\"M005\", \"Name\":\"Aya\", \"Class\":\"E\"}" http://localhost:8000/Users/
@app.post("/Users/")
async def users(user: Item):
    return execute_query("E","insert into User_list values(?,?,?);",(user.ID,user.Name,user.Class))


#curl -X DELETE -H "accept: application/json" http://localhost:8000/Users/M003
@app.delete("/Users/{u_id}")
async def users(u_id:str):
    return execute_query("E","Delete from User_list Where ID =?;" , (u_id,))


#curl -X PUT -H "accept: application/json" -H "Content-Type: application/json" -d "{\"ID\":\"\", \"Name\":\"\", \"Class\":\"E\"}" http://localhost:8000/Users/M003 
@app.put("/Users/{u_id}")
async def users(u_id:str, user: Item):
    return execute_query("E","Update User_list SET Class = ? Where ID = ?;" ,(user.Class, u_id))

実行結果

最後に実行結果を確認します。

Get /Users/

curl http://localhost:8000/Users/

Get /Users/{id}

curl http://localhost:8000/Users/M002

POST /Users/{Json}

curl -X POST -H “accept: application/json” -H “Content-Type: application/json” -d “{\”ID\”:\”M115\”, \”Name\”:\”Aya\”, \”Class\”:\”E\”}” http://localhost:8000/Users/

DELETE /Users/{id}

curl -X DELETE -H “accept: application/json” http://localhost:8000/Users/M003

PUT /Users/{Json}

curl -X PUT -H “accept: application/json” -H “Content-Type: application/json” -d “{\”ID\”:\”\”, \”Name\”:\”\”, \”Class\”:\”F\”}” http://localhost:8000/Users/M002